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理論
AWSでのAPIセキュリティとプライベートアクセスに関する知識
AWSでAPIをセキュアかつ効率的に運用するには、適切な設計と設定が必要です。このセクションでは、特にAPI Gatewayを使用したプライベートAPIの構築に関連する重要な知識を解説します。
1. API Gatewayのエンドポイントタイプ
API Gatewayは以下の3種類のエンドポイントタイプを提供します:
- エッジ最適化 (Edge-Optimized):
- グローバルに分散されたCloudFrontエッジロケーションを利用。
- 世界中のユーザー向けに最適化。
- リージョナル (Regional):
- 特定のAWSリージョン内でエンドポイントを提供。
- 高速なレスポンスが必要な地域での使用に適している。
- プライベート (Private):
- VPC内からのみアクセス可能。
- 重要:完全にパブリックアクセスを排除し、セキュアなネットワーク環境での運用が可能。
2. VPCエンドポイントを使用したプライベートAPI
プライベートAPIをVPC内で利用するには、VPCエンドポイント (Interface VPC Endpoint) を設定します。
設定手順
- API Gatewayエンドポイントタイプの変更:
- API Gatewayのエンドポイントタイプを「プライベート」に設定。
- VPCエンドポイントの作成:
- AWSマネジメントコンソールまたはCLIを使用してVPCエンドポイントを作成。
- API Gatewayのエンドポイントサービスを選択。
- リソースポリシーの追加:
- 特定のVPCまたはサブネットからのアクセスを許可するポリシーを設定。
メリット
- APIへのアクセスをVPC内部に限定。
- パブリックインターネットを介さないため、セキュリティが向上。
- ネイティブな認証機能 (IAM, Cognito) と組み合わせ可能。
3. API認証と認可
すべてのAPIリクエストを認証されたユーザーに限定するため、以下のAWS認証メカニズムを活用します:
- AWS IAM:
- ロールやポリシーを使用してアクセス制御。
- APIキーや署名付きリクエストでセキュアに管理。
- Amazon Cognito:
- ユーザープールで認証を管理。
- アクセストークンをAPI Gatewayに渡して認証を実施。
- リソースポリシー:
- 特定のVPCやIPアドレス範囲にアクセスを制限。
- JSON形式で柔軟なポリシーを設定可能。
4. トラブルシューティングとベストプラクティス
- ネットワーク接続の確認:
- VPCエンドポイントとサブネットのルーティング設定を適切に構成。
- モニタリングとログ記録:
- CloudWatch Logsを有効化して、APIリクエストの詳細を確認。
- AWS X-Rayを使用して、APIのパフォーマンスやエラーの分析を行う。
- セキュリティの強化:
- 必要最低限のアクセス許可を付与(最小権限の原則)。
- SSL/TLSを必ず有効化。
まとめ
AWS API GatewayのプライベートエンドポイントとVPCエンドポイントを組み合わせることで、APIを完全にセキュアかつ内部専用に設計することが可能です。これにより、外部からの不要なアクセスを排除しつつ、認証されたユーザーによる利用を確実に管理できます。このアプローチは、セキュリティと効率性を両立させたい場合に非常に有効です。
実践
略
一問道場
質問 #142
トピック 1
ある会社が、Regionalエンドポイントを使用したAmazon API GatewayでAPIを開発しました。これらのAPIは、API Gatewayの認証メカニズムを使用するAWS Lambda関数を呼び出します。デザインレビューの結果、いくつかのAPIがパブリックアクセスを必要としないことが判明しました。ソリューションアーキテクトは、これらのAPIをVPC内からのみアクセス可能にするソリューションを設計する必要があります。すべてのAPIは、認証されたユーザーによって呼び出される必要があります。
最小限の労力でこの要件を満たすソリューションはどれですか?
A. 内部のApplication Load Balancer (ALB) を作成します。ターゲットグループを作成し、呼び出すLambda関数を選択します。ALBのDNS名を使用してVPCからAPIを呼び出します。
B. API GatewayのAPIに関連付けられたDNSエントリを削除します。Amazon Route 53でホストゾーンを作成し、ホストゾーン内にCNAMEレコードを作成します。API GatewayのAPIをCNAMEレコードで更新し、VPC内からこのCNAMEレコードを使用してAPIを呼び出します。
C. API GatewayでAPIエンドポイントをRegionalからプライベートに更新します。VPC内にインターフェイスVPCエンドポイントを作成します。リソースポリシーを作成し、それをAPIにアタッチします。このVPCエンドポイントを使用して、VPC内からAPIを呼び出します。
D. Lambda関数をVPC内にデプロイします。EC2インスタンスをプロビジョニングし、Apacheサーバーをインストールします。このApacheサーバーからLambda関数を呼び出します。EC2インスタンスの内部CNAMEレコードを使用して、VPC内からAPIを呼び出します。
解説
正解: C
理由:
このシナリオでは、API GatewayのAPIをVPC内からのみアクセス可能にし、認証されたユーザーによる呼び出しを確保する必要があります。以下は選択肢の評価です。
選択肢 A: ALBを使用した方法
- 手順: 内部のApplication Load Balancer (ALB)を作成し、ターゲットグループとしてLambda関数を指定。ALBのDNS名を使用してAPIを呼び出す。
- 問題点: ALBをLambda関数のフロントエンドとして動作させるには、設定が複雑で追加のコストが発生する可能性があります。また、API Gatewayの機能を活用せず、APIの認証を簡単に処理することが難しくなります。
- 労力: 高い。LambdaとALBの統合設定が必要。
選択肢 B: Route 53を使用した方法
- 手順: API GatewayのDNSエントリを削除し、Route 53でCNAMEレコードを作成してAPIを呼び出す。
- 問題点: APIをVPC内部専用にすることはできません。この方法では、DNSレコードをVPC内でのみ利用可能にする機能がなく、APIのパブリックアクセス制限が不十分です。
- 労力: 中程度。
選択肢 C: プライベートエンドポイントを使用した方法 (正解)
- 手順: API GatewayのエンドポイントをRegionalからプライベートに更新し、VPCエンドポイントを作成してAPIにアクセス。認証やリソースポリシーで制限を追加。
- 利点:
- API Gatewayのネイティブな機能(認証やスケーラビリティ)を活用可能。
- プライベートエンドポイントを使用することで、APIへのアクセスをVPC内部に制限可能。
- 効率的かつ設定が比較的簡単。
- 労力: 最小限。API Gatewayの設定変更とVPCエンドポイントの作成のみ。
選択肢 D: EC2インスタンスを使用した方法
- 手順: Lambda関数をVPC内にデプロイし、EC2インスタンスから呼び出してAPIを構築。
- 問題点: EC2インスタンスの管理やApacheの設定が必要で、インフラストラクチャが複雑化する。また、API Gatewayの機能を十分に活用できない。
- 労力: 非常に高い。
結論
選択肢 C は、要件を満たすための最も簡潔かつ効果的なソリューションです。プライベートエンドポイントとリソースポリシーを使用することで、VPC内部からのみアクセス可能なAPIを簡単に設定できます。また、API Gatewayの認証機能もそのまま利用可能です。
- 作者:みなみ
- 链接:https://tangly1024.com/資格勉強/16fd7ae8-88e2-8067-935e-c05c8c5e1092
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