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理論

AWSでのパフォーマンス最適化に関連する知識

1. クロスリージョンレプリケーション(S3 Cross-Region Replication)
  • 目的: データを別のAWSリージョンに同期し、地理的に近い場所からアクセスを可能にすることで、レイテンシを削減。
  • 特徴:
    • データの冗長性向上(災害復旧対策としても有効)。
    • パフォーマンス向上(ユーザーの地理的な位置に基づくデータ提供)。
  • 前提条件:
    • バージョニングを有効化する必要がある。
    • S3バケット間でIAMロールを使った権限設定が必要。

2. Lambda@Edgeを使ったリクエストルーティング
  • 目的: CloudFrontディストリビューション内でリクエストを動的にルーティングし、最適なオリジンやエンドポイントに接続。
  • 活用例:
    • 地域別に最適なS3バケットを選択。
    • 認証やカスタムレスポンスの実装。
  • 利点:
    • グローバルユーザーに対してパフォーマンスを向上。
    • エッジロケーションでのリアルタイム処理によりレイテンシ削減。

3. CloudFrontのキャッシュとエッジ最適化
  • 役割: 静的コンテンツ(HTML、画像、動画など)をエッジロケーションにキャッシュし、ユーザーに迅速に配信。
  • 適用例:
    • 頻繁に更新されない静的データはCloudFrontキャッシュで高速化。
    • 動的リクエストはバックエンドにルーティングし、Lambda@Edgeで処理をカスタマイズ。

4. ユーザーの地理的位置に基づくアプローチの選択
  • 地理的に分散したユーザーがいる場合:
    • クロスリージョンレプリケーションでデータを近くのリージョンに配置。
    • CloudFrontでリクエストをキャッシュし、エッジ最適化を活用。
  • 高頻度で更新されるデータの場合:
    • CloudFrontとLambda@Edgeを組み合わせて動的ルーティングを実現。

5. AWSでの効率的なデザインの基本原則
  • ユーザーの地理的な分布を考慮する。
  • 必要に応じてリージョン間のデータ同期を活用する。
  • エッジサービス(CloudFrontやLambda@Edge)を活用してレイテンシを最小化。
  • 費用対効果とパフォーマンスのバランスを考慮してソリューションを選択する。
 

実践

一問道場

Question #143

Topic 1
ある気象サービスが、AWSの eu-west-1 リージョンでホストされているWebアプリケーションを通じて、高解像度の気象地図を提供しています。
気象地図は頻繁に更新され、静的HTMLコンテンツとともにAmazon S3に保存されています。WebアプリケーションはAmazon CloudFrontでフロントエンドを構成しています。
最近、この会社は us-east-1 リージョンでのサービス提供を拡大しましたが、新しいユーザーは、それぞれの気象地図の表示が時折遅くなると報告しています。

us-east-1でのパフォーマンス問題を解決するためのステップの組み合わせを選択してください。(2つ選択してください)

A. eu-west-1 にあるS3バケット用にAWS Global Acceleratorエンドポイントを設定します。us-east-1 でTCPポート80と443のエンドポイントグループを設定します。
B. us-east-1 に新しいS3バケットを作成します。S3クロスリージョンレプリケーションを設定して、eu-west-1 にあるS3バケットと同期します。
C. Lambda@Edgeを使用して、北米からのリクエストを us-east-1 のS3転送加速エンドポイントに変更します。
D. Lambda@Edgeを使用して、北米からのリクエストを us-east-1 のS3バケットに変更します。
E. us-east-1 のAWS Global AcceleratorエンドポイントをCloudFrontディストリビューションのオリジンとして設定します。Lambda@Edgeを使用して、北米からのリクエストを新しいオリジンに変更します。
 

解説

 
B. us-east-1 に新しいS3バケットを作成します。S3クロスリージョンレプリケーションを設定して、eu-west-1 にあるS3バケットと同期します。
D. Lambda@Edgeを使用して、北米からのリクエストを us-east-1 のS3バケットに変更します。

解説

  1. 選択肢B(S3クロスリージョンレプリケーション)
      • クロスリージョンレプリケーションにより、us-east-1 にあるS3バケットにデータを複製することで、北米ユーザーが地理的に近いリージョンからデータを取得できます。これにより、レイテンシを大幅に削減可能です。
  1. 選択肢D(Lambda@Edgeでリクエストのリダイレクト)
      • Lambda@Edgeを使用して、北米(us-east-1)のユーザーがS3データにアクセスする際、us-east-1 のバケットにリクエストをリダイレクトすることで、効率的にパフォーマンスを向上させることができます。

その他の選択肢について

  • A. AWS Global Acceleratorの使用は、S3バケットへの直接アクセスには適していません。この構成では、CloudFrontを適切に活用できません。
  • C. S3転送加速はファイルアップロードやダウンロードの高速化に役立ちますが、このシナリオではS3クロスリージョンレプリケーションのほうが適しています。
  • E. CloudFrontとAWS Global Acceleratorを組み合わせる必要性はこのケースでは低く、Lambda@Edgeを使ったリクエスト処理が効率的です。
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