494-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」iSCSI ボリュームゲートウェイ

 

理論

AWS Storage Gatewayの基本と活用方法

AWS Storage Gatewayは、オンプレミスの環境とAWSクラウドストレージをシームレスに統合するためのサービスです。これを使用することで、オンプレミスのアプリケーションがAWSクラウドのストレージリソースを利用できるようになります。以下に、AWS Storage Gatewayの主要なタイプとその利用方法について解説します。

AWS Storage Gatewayの主要なタイプ

  1. テープゲートウェイ (Tape Gateway)
      • 用途: クラウドバックアップ、アーカイブ、ディザスタリカバリのためのストレージ。
      • 特徴: 仮想テープライブラリ(VTL)を提供し、バックアップソフトウェアとの統合を簡単にします。
      • 制限: 低レイテンシーアクセスが求められるアプリケーションには適しません。
  1. ボリュームゲートウェイ (Volume Gateway)
      • 用途: オンプレミスアプリケーションとAWSクラウド間でストレージボリュームをマウント。
      • モード:
        • キャッシュモード: 頻繁にアクセスされるデータをオンプレミスのキャッシュに保持し、クラウドにはバックアップを取る。
        • ストレッチモード: オンプレミスのボリューム全体をクラウドに移行し、必要なデータのみをオンプレミスでキャッシュ。
      • 特徴: iSCSIインターフェイスを提供し、オンプレミスのアプリケーションがクラウドボリュームをマウントできます。
  1. ファイルゲートウェイ (File Gateway)
      • 用途: NFSやSMBプロトコルを使用して、オンプレミスとAWS S3間でファイルをアクセス。
      • 特徴: オンプレミスのサーバーやアプリケーションからS3バケットにファイルを直接アクセスできるようにします。
      • 制限: iSCSIボリュームとしてマウントすることはできません。
  1. クエリゲートウェイ (Volume Gateway + DataSync)
      • 用途: 大量のデータをAWS S3やAmazon EFSに高速に移行する。
      • 特徴: 複数のデータセンター間で大量のデータを効率よく移動できます。

バックアップと復元

  • AWS Backupと統合:
    • AWS Storage GatewayはAWS Backupと統合でき、オンプレミスのデータやボリュームのバックアップをクラウドに保存し、時点コピーを作成することが可能です。
    • これにより、データの損失を防ぎ、災害復旧(DR)シナリオにおける可用性を高めることができます。

使用シナリオ

  1. 低レイテンシーが必要な場合:
      • ボリュームゲートウェイ(キャッシュモード)を使用して、頻繁にアクセスされるデータをオンプレミスにキャッシュし、クラウドにバックアップを保管します。これにより、ローカルで高速アクセスを実現できます。
  1. バックアップとアーカイブ:
      • テープゲートウェイを使用して、オンプレミスのバックアップデータをクラウドに移行し、長期保管が可能になります。
  1. ファイルストレージのシンプルな統合:
      • ファイルゲートウェイを使用して、S3バケットをオンプレミスファイルシステムのように扱い、リモートのアクセスが可能なファイルストレージを提供します。

選択基準

  • iSCSIアクセス: ボリュームゲートウェイ(キャッシュモード)は、iSCSIデバイスとしてマウント可能で、低レイテンシーアクセスを提供します。
  • ファイルストレージ: ファイルゲートウェイは、NFSやSMBでのファイルアクセスをサポートしますが、iSCSIアクセスはサポートしません。
  • バックアップとアーカイブ: テープゲートウェイは、バックアップ用の仮想テープを提供し、AWS Backupと組み合わせることで効率的なバックアップ戦略を構築できます。

まとめ

AWS Storage Gatewayは、オンプレミスとAWSクラウドをシームレスに統合するための強力なツールです。低レイテンシーのiSCSIアクセスが必要な場合は、ボリュームゲートウェイ(キャッシュモード)を使用するのが最適です。AWS Backupと組み合わせることで、時点バックアップや災害復旧計画を簡単に実現できます。

実践

一問道場

質問 #494
あるグローバルなeコマース企業が、世界中に複数のデータセンターを持っています。保存されるデータの増加に伴い、企業はレガシーなオンプレミスのファイルアプリケーション用にスケーラブルなストレージソリューションを設定する必要があります。企業は、AWS Backupを使用してボリュームの時点コピーを作成できる必要があり、頻繁にアクセスされるデータに対して低レイテンシーでアクセスできることが求められています。また、企業はオンプレミスのアプリケーションサーバーから、インターネット小型コンピュータシステムインターフェイス(iSCSI)デバイスとしてマウントできるストレージボリュームも必要です。
どのソリューションがこれらの要件を満たしますか?
A. AWS Storage Gatewayのテープゲートウェイをプロビジョニングし、テープゲートウェイを設定してデータをAmazon S3バケットに保存します。AWS Backupをデプロイして、ボリュームの時点コピーを作成します。
B. Amazon FSx File GatewayとAmazon S3 File Gatewayをプロビジョニングし、AWS Backupをデプロイしてデータの時点コピーを作成します。
C. AWS Storage Gatewayのボリュームゲートウェイをキャッシュモードでプロビジョニングし、オンプレミスのStorage GatewayボリュームをAWS Backupでバックアップします。
D. AWS Storage Gatewayのファイルゲートウェイをキャッシュモードでプロビジョニングし、AWS Backupをデプロイしてボリュームの時点コピーを作成します。

解説

この問題は、企業がAWSで提供するストレージソリューションを使用して、オンプレミスのファイルアプリケーション用にスケーラブルで低レイテンシーのストレージを提供する方法を問うものです。特に、AWS Backupを使用してボリュームの時点コピーを作成する要件と、iSCSI経由でアクセスできるストレージボリュームのニーズに関するものです。
以下、各選択肢の詳細な解説を行います。

A. AWS Storage Gatewayテープゲートウェイを使用

  • テープゲートウェイは、クラウドストレージにバックアップデータを保存するためのストレージゲートウェイです。しかし、これは主にバックアップやアーカイブ目的に使われます。iSCSIアクセスを提供しません。
  • 要件との不一致: iSCSIデバイスとしてマウントする必要があるという要件に対して、テープゲートウェイは適切なソリューションではありません。テープゲートウェイは、低レイテンシーで頻繁にアクセスされるデータの要求にも応じません。

B. Amazon FSx File GatewayとAmazon S3 File Gateway

  • FSx File Gatewayは、Amazon FSx for Windows File Serverと連携するファイルゲートウェイですが、これもiSCSIデバイスとしてボリュームをマウントする要件には適していません。FSxは主にファイルストレージ用で、iSCSIをサポートするものではありません。
  • S3 File Gatewayは、S3バケットをファイルシステムのように利用できるゲートウェイですが、iSCSIデバイスとしてマウントする要件には対応していません。

C. AWS Storage Gatewayボリュームゲートウェイ(キャッシュモード)

  • ボリュームゲートウェイは、オンプレミスのアプリケーションサーバーからiSCSI経由でボリュームをマウントできるストレージソリューションを提供します。キャッシュモードでは、ローカルキャッシュにデータが保持され、頻繁にアクセスされるデータへの低レイテンシーアクセスが可能です。
  • AWS Backupの利用: ボリュームゲートウェイは、バックアップ機能と統合されており、AWS Backupを使用して時点コピーを作成することができます。
  • 要件との一致: iSCSI経由でアクセスでき、低レイテンシーアクセスを提供し、AWS Backupを使用したバックアップにも対応しており、要件を満たします。

D. AWS Storage Gatewayファイルゲートウェイ(キャッシュモード)

  • ファイルゲートウェイは、ファイルベースのストレージ(NFSやSMB)を提供するためのゲートウェイで、iSCSIアクセスを提供することはできません。したがって、iSCSIデバイスとしてマウントする要件には適していません。
  • 要件との不一致: ファイルゲートウェイは、iSCSIボリュームとしてマウントすることはできません。

結論

選択肢 C が最も適切です。AWS Storage Gatewayのボリュームゲートウェイ(キャッシュモード)を使用することで、iSCSI経由での低レイテンシーアクセスを提供し、AWS Backupでのバックアップ機能を活用することができます。このソリューションは、指定された要件を満たします。
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