272-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」Amazon Aurora Global Database

 

理論

クロスリージョン災害復旧とデータベースの高可用性

1. RTO(復旧時間目標)とRPO(復旧点目標)

  • RTOは、システムが障害から復旧するまでにかかる最大時間を示します。
  • RPOは、障害発生時に失われる可能性のある最大データ量(時間)を示します。
例えば、RTOが5分未満、RPOが1分未満という要件では、災害が発生しても、5分以内にシステムを復旧させ、1分以内にデータを失わない設計が求められます。

2. Amazon Aurora Global Database

  • Amazon Aurora Global Databaseは、複数のリージョン間でデータを同期させ、クロスリージョンでの高可用性と災害復旧を提供します。
  • Aurora Global Databaseは、データを各リージョンでリアルタイムに複製するため、RPOが1分未満RTOが5分未満の要件を満たすことができます。
  • プライマリリージョンがダウンしても、セカンダリリージョンに瞬時にフェイルオーバーでき、可用性を確保します。

3. RDSとMulti-AZ展開

  • RDS Multi-AZは、同一リージョン内で高可用性を提供しますが、クロスリージョンの障害に対応することはできません。
  • したがって、RTOやRPOの要件において、単一リージョン内の障害に備えるためには適切ですが、クロスリージョンでの災害には不十分です。

4. データベースの災害復旧

  • クロスリージョンのデータベースレプリケーションは、万一のリージョン障害に対して、他のリージョンでデータを確保し、復旧を早急に行うための重要な手段です。
  • Aurora Global Databaseなどは、データベースの変更を数秒で複製し、リアルタイムでの同期が可能なので、データの損失を最小限に抑えることができます。

5. 選択肢の評価基準

  • クロスリージョンのレプリケーションが求められる場合、Aurora Global Databaseが最適。
  • 同一リージョン内での高可用性を確保する場合、RDS Multi-AZが適切。
  • 手動管理のスタンバイデータベースは、運用の複雑さが増し、可用性や復旧速度が保証されません。

結論

災害復旧シナリオでは、クロスリージョンのデータベース同期が重要であり、Amazon Aurora Global Databaseは、RPOとRTOの要件を満たす理想的な選択肢です。

実践

一問道場

問題 #272
トピック 1
ある企業が、us-east-1リージョンでウェブアプリケーションをAWSでホストしています。アプリケーションサーバーは3つのアベイラビリティゾーンに分散され、Application Load Balancerの背後に配置されています。データベースは、Amazon EC2インスタンス上のMySQLデータベースとしてホストされています。ソリューションアーキテクトは、AWSサービスを使用して、RTO(復旧時間目標)が5分未満、RPO(復旧点目標)が1分未満のクロスリージョンデータ復旧ソリューションを設計する必要があります。ソリューションアーキテクトは、us-west-2にアプリケーションサーバーを展開し、Amazon Route 53のヘルスチェックとDNSフェイルオーバーをus-west-2に設定しました。
ソリューションアーキテクトが取るべき追加の手順はどれですか?
A. データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、us-west-2にクロスリージョンのリードレプリカを作成する。
B. データベースをAmazon Aurora Global Databaseに移行し、プライマリをus-east-1、セカンダリをus-west-2に配置する。
C. データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、Multi-AZ展開を設定する。
D. us-west-2にMySQLスタンバイデータベースをAmazon EC2インスタンスで作成する。

解説

この問題では、RTO(復旧時間目標)が5分未満、RPO(復旧点目標)が1分未満であるクロスリージョンデータ復旧ソリューションを設計する必要があります。また、アプリケーションサーバーはus-east-1とus-west-2で展開されており、DNSフェイルオーバーが設定されています。

解説

選択肢 A:
「データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、us-west-2にクロスリージョンのリードレプリカを作成する」
  • RPOを1分未満に保つためには、リードレプリカを使用して、データの同期がほぼリアルタイムで行われる必要がありますが、RDSのリードレプリカはデータが非同期で複製されるため、RTORPOの要件には完全には対応できません。
選択肢 B:
「データベースをAmazon Aurora Global Databaseに移行し、プライマリをus-east-1、セカンダリをus-west-2に配置する」
  • Amazon Aurora Global Databaseは、クロスリージョンでのデータベースレプリケーションを提供し、1分未満のRPO5分未満のRTOの要件を満たすために最適です。データはほぼリアルタイムで同期されるため、災害復旧にも対応できます。この選択肢が最適です。
選択肢 C:
「データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、Multi-AZ展開を設定する」
  • Multi-AZは、単一リージョン内での高可用性を提供しますが、クロスリージョンの障害に対応することはできません。これではRTOとRPOの要件を満たすことができません。
選択肢 D:
「us-west-2にMySQLスタンバイデータベースをAmazon EC2インスタンスで作成する」
  • スタンバイデータベースは復旧のオプションですが、手動で同期を行う必要があり、自動化された同期がないため、RPORTOを達成するのは困難です。また、運用面でも複雑さが増します。

結論

選択肢 B(Amazon Aurora Global Database)が最も適切です。この選択肢は、クロスリージョンのデータ同期を提供し、RPO 1分未満RTO 5分未満を確実に満たすため、災害復旧のニーズに最適です。
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