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理論

Amazon AthenaとS3の効率的なデータ管理に関する知識

AWSで大規模なログデータを扱う際、クエリパフォーマンスとコストを最適化するためには、データ管理戦略が重要です。以下に汎用的なポイントをまとめます。

1. パーティション化の重要性

  • 概要: データを特定のキー(例: 日付、時間)で分割することで、クエリが必要なデータだけをスキャンするように制限できる。
  • メリット:
    • クエリの実行速度が大幅に向上。
    • スキャンするデータ量が減少し、Athenaのコストを削減可能。
  • 実装例:
    • Kinesis Data Firehoseでデータを日付や時間でパーティション化し、S3に保存。
    • Athenaテーブル定義でPARTITIONED BY句を使用。

2. コンパクション(データの統合)

  • 概要: 小さなファイルが多数存在すると、Athenaクエリの効率が低下する。複数の小さいファイルを1つの大きなファイルに統合することで、クエリパフォーマンスを向上させる。
  • 実装: AWS GlueまたはAWS Lambdaを使用して、定期的にファイルを統合。

3. 適切なファイル形式の選択

  • 推奨形式:
    • ParquetORCなどの列指向形式を使用することで、データスキャン量をさらに削減可能。
  • 理由:
    • 列指向形式は特定の列だけを読み込むため効率的。
    • データサイズが圧縮され、ストレージコストも削減。

4. ログのライフサイクル管理

  • 概要: S3バケットに保存されたログのライフサイクルポリシーを設定し、古いログを自動的に削除またはGlacierに移動。
  • メリット:
    • ストレージコストを削減。
    • S3バケットの管理を簡素化。

5. データカタログの活用

  • AWS Glue Data Catalog:
    • データスキーマを管理するためのサービス。
    • Athenaクエリの前にカタログを更新することで、最新のパーティションをクエリに含められる。

まとめ

  1. パーティション化: データ量を減らし、クエリ速度とコストを最適化。
  1. ファイル形式: Parquetなどの列指向形式で効率化。
  1. データ統合: 小さなファイルをまとめてクエリ性能を向上。
  1. ログ管理: ライフサイクルポリシーで不要なデータを削減。
  1. データカタログ: Glueを活用してパーティション情報を管理。
これらのベストプラクティスを活用することで、Athenaを効率的に運用し、大量データの管理を最適化できます。

実践

一問道場

質問 #387

ある会社が新しいウェブアプリケーションをデプロイしました。そのセットアップの一環として、AWS WAFを設定し、Amazon Kinesis Data Firehoseを介してログをAmazon S3に送信しています。会社はAmazon Athenaクエリを開発し、毎日1回実行して、過去24時間のAWS WAFログデータを返すようにしています。
ログの毎日のボリュームは一定ですが、時間が経つにつれて、同じクエリの実行時間が増加しています。
ソリューションアーキテクトは、クエリ時間の増加を防ぐソリューションを設計する必要があります。このソリューションは、運用のオーバーヘッドを最小限に抑える必要があります。
次のうち、要件を満たすソリューションはどれですか?
選択肢:
A. AWS Lambda関数を作成し、毎日のAWS WAFログを1つのログファイルに統合する。
B. AWS WAFが毎日異なるS3バケットにログを送信するように設定し、スキャンするデータ量を削減する。
C. Kinesis Data Firehoseの設定を更新して、Amazon S3内のデータを日付と時刻でパーティション化する。Amazon Redshiftの外部テーブルを作成し、Amazon Redshift Spectrumを設定してデータソースをクエリする。
D. Kinesis Data Firehoseの設定とAthenaテーブルの定義を変更して、データを日付と時刻でパーティション化する。Athenaクエリを変更して、関連するパーティションを参照するようにする。

解説

問題の解説

問題の背景

  • 課題: 過去24時間のAWS WAFログをAmazon Athenaで毎日クエリする際、クエリの実行時間が増加している。これは、Amazon S3に蓄積されたログデータ量が増加し、Athenaクエリがより多くのデータをスキャンするようになったため。
  • 要件: クエリ時間の増加を防ぎつつ、運用のオーバーヘッドを最小限に抑えるソリューションが必要。

選択肢の評価

  1. A. AWS Lambda関数を作成し、毎日のAWS WAFログを1つのログファイルに統合する
      • ログを1つのファイルに統合しても、Athenaクエリがスキャンするデータ量自体は減らない。
      • クエリ時間の増加を防ぐ効果は期待できない。
      • 不適切。
  1. B. AWS WAFが毎日異なるS3バケットにログを送信するように設定する
      • データのスキャン量を削減するように見えるが、毎日異なるバケットを作成すると管理が煩雑になる。
      • 運用のオーバーヘッドが増加するため、要件を満たさない。
      • 不適切。
  1. C. Kinesis Data Firehoseの設定を更新して、Amazon S3内のデータを日付と時刻でパーティション化する。Amazon Redshift Spectrumを設定してデータをクエリする
      • 日付と時刻でデータをパーティション化することで、AthenaまたはRedshift Spectrumがスキャンするデータ量を大幅に削減できる。
      • Redshift Spectrumを導入すると追加のコストと設定の負担が発生し、運用のオーバーヘッドが増加する。
      • 適切だが、運用負担の増加が懸念される。
  1. D. Kinesis Data Firehoseの設定とAthenaテーブルの定義を変更して、データを日付と時刻でパーティション化する
      • 日付と時刻でデータをパーティション化することで、Athenaクエリがスキャンするデータ量を削減可能。
      • Athenaはパーティション分けされたデータに対して効率的にクエリを実行できる。
      • 運用のオーバーヘッドが少なく、要件を完全に満たす。
      • 最適な選択肢。

結論

  • 最適なソリューションは D. Kinesis Data Firehoseの設定とAthenaテーブルの定義を変更して、データを日付と時刻でパーティション化する です。
  • 理由:
    • パーティション化により、Athenaクエリの対象データ量が減少し、クエリ時間が増加しない。
    • 設定変更の影響範囲が限定的で、運用負担が少ない。
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