type
status
date
slug
summary
tags
category
icon
password
理論
クロスリージョン災害復旧とデータベースの高可用性
1. RTO(復旧時間目標)とRPO(復旧点目標)
- RTOは、システムが障害から復旧するまでにかかる最大時間を示します。
- RPOは、障害発生時に失われる可能性のある最大データ量(時間)を示します。
例えば、RTOが5分未満、RPOが1分未満という要件では、災害が発生しても、5分以内にシステムを復旧させ、1分以内にデータを失わない設計が求められます。
2. Amazon Aurora Global Database
- Amazon Aurora Global Databaseは、複数のリージョン間でデータを同期させ、クロスリージョンでの高可用性と災害復旧を提供します。
- Aurora Global Databaseは、データを各リージョンでリアルタイムに複製するため、RPOが1分未満、RTOが5分未満の要件を満たすことができます。
- プライマリリージョンがダウンしても、セカンダリリージョンに瞬時にフェイルオーバーでき、可用性を確保します。
3. RDSとMulti-AZ展開
- RDS Multi-AZは、同一リージョン内で高可用性を提供しますが、クロスリージョンの障害に対応することはできません。
- したがって、RTOやRPOの要件において、単一リージョン内の障害に備えるためには適切ですが、クロスリージョンでの災害には不十分です。
4. データベースの災害復旧
- クロスリージョンのデータベースレプリケーションは、万一のリージョン障害に対して、他のリージョンでデータを確保し、復旧を早急に行うための重要な手段です。
- Aurora Global Databaseなどは、データベースの変更を数秒で複製し、リアルタイムでの同期が可能なので、データの損失を最小限に抑えることができます。
5. 選択肢の評価基準
- クロスリージョンのレプリケーションが求められる場合、Aurora Global Databaseが最適。
- 同一リージョン内での高可用性を確保する場合、RDS Multi-AZが適切。
- 手動管理のスタンバイデータベースは、運用の複雑さが増し、可用性や復旧速度が保証されません。
結論
災害復旧シナリオでは、クロスリージョンのデータベース同期が重要であり、Amazon Aurora Global Databaseは、RPOとRTOの要件を満たす理想的な選択肢です。
実践
略
一問道場
問題 #272
トピック 1
ある企業が、us-east-1リージョンでウェブアプリケーションをAWSでホストしています。アプリケーションサーバーは3つのアベイラビリティゾーンに分散され、Application Load Balancerの背後に配置されています。データベースは、Amazon EC2インスタンス上のMySQLデータベースとしてホストされています。ソリューションアーキテクトは、AWSサービスを使用して、RTO(復旧時間目標)が5分未満、RPO(復旧点目標)が1分未満のクロスリージョンデータ復旧ソリューションを設計する必要があります。ソリューションアーキテクトは、us-west-2にアプリケーションサーバーを展開し、Amazon Route 53のヘルスチェックとDNSフェイルオーバーをus-west-2に設定しました。
ソリューションアーキテクトが取るべき追加の手順はどれですか?
A. データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、us-west-2にクロスリージョンのリードレプリカを作成する。
B. データベースをAmazon Aurora Global Databaseに移行し、プライマリをus-east-1、セカンダリをus-west-2に配置する。
C. データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、Multi-AZ展開を設定する。
D. us-west-2にMySQLスタンバイデータベースをAmazon EC2インスタンスで作成する。
解説
この問題では、RTO(復旧時間目標)が5分未満、RPO(復旧点目標)が1分未満であるクロスリージョンデータ復旧ソリューションを設計する必要があります。また、アプリケーションサーバーはus-east-1とus-west-2で展開されており、DNSフェイルオーバーが設定されています。
解説
選択肢 A:
「データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、us-west-2にクロスリージョンのリードレプリカを作成する」
- RPOを1分未満に保つためには、リードレプリカを使用して、データの同期がほぼリアルタイムで行われる必要がありますが、RDSのリードレプリカはデータが非同期で複製されるため、RTOとRPOの要件には完全には対応できません。
選択肢 B:
「データベースをAmazon Aurora Global Databaseに移行し、プライマリをus-east-1、セカンダリをus-west-2に配置する」
- Amazon Aurora Global Databaseは、クロスリージョンでのデータベースレプリケーションを提供し、1分未満のRPOと5分未満のRTOの要件を満たすために最適です。データはほぼリアルタイムで同期されるため、災害復旧にも対応できます。この選択肢が最適です。
選択肢 C:
「データベースをAmazon RDS for MySQLインスタンスに移行し、Multi-AZ展開を設定する」
- Multi-AZは、単一リージョン内での高可用性を提供しますが、クロスリージョンの障害に対応することはできません。これではRTOとRPOの要件を満たすことができません。
選択肢 D:
「us-west-2にMySQLスタンバイデータベースをAmazon EC2インスタンスで作成する」
- スタンバイデータベースは復旧のオプションですが、手動で同期を行う必要があり、自動化された同期がないため、RPOとRTOを達成するのは困難です。また、運用面でも複雑さが増します。
結論
選択肢 B(Amazon Aurora Global Database)が最も適切です。この選択肢は、クロスリージョンのデータ同期を提供し、RPO 1分未満、RTO 5分未満を確実に満たすため、災害復旧のニーズに最適です。
- 作者:みなみ
- 链接:https://tangly1024.com/資格勉強/174d7ae8-88e2-80ec-820d-f34d14d08243
- 声明:本文采用 CC BY-NC-SA 4.0 许可协议,转载请注明出处。
相关文章