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理論
1. Grafanaとは
Grafanaは、主に監視と可視化のために使用されるオープンソースのツールです。システムやアプリケーションから収集した時系列データを視覚化し、ダッシュボードとして表示します。たとえば、AWSのリソースのパフォーマンスメトリクスやアプリケーションの健康状態を監視するために利用されます。
- 主な機能:
- 時系列データの可視化
- 複数のデータソース(CloudWatch、Prometheus、MySQL、PostgreSQLなど)の統合
- ダッシュボードのカスタマイズ機能
- 課題:
- 自分で管理する場合、スケーリングや高可用性の確保が難しい
- メンテナンスが煩雑になりやすい
2. AWS Managed Grafana
AWS Managed Grafanaは、AWSが提供するフルマネージドサービスで、Grafanaのすべての機能をクラウド環境で提供します。このサービスを利用することで、AWSインフラに統合された高可用性のGrafana環境を、簡単に構築・管理できます。
- メリット:
- 高可用性: AWSによって自動的にインフラの冗長性とスケーラビリティが管理されるため、ダウンタイムのリスクを減らせます。
- 運用負荷の軽減: インフラの管理やスケーリングをAWSが処理するため、手動で設定や監視を行う必要がありません。
- AWSサービスとの統合: CloudWatch、X-Ray、Amazon Managed Prometheusなど、AWSの他のサービスとシームレスに統合できます。
- 適用シナリオ: 高可用性が求められる環境で、運用の手間を最小限に抑えたい場合に最適です。
3. 高可用性(HA)
高可用性は、システムが予期しない障害や停止に耐え、サービスを途切れさせずに継続的に稼働し続ける能力を指します。特に監視ダッシュボードでは、リアルタイムでのデータ表示が求められるため、10分以内のダウンタイムという要件に応えるためには、サービスの冗長性が必要です。
- AWS Managed Grafanaを使用すると、複数のAZ(Availability Zones)にまたがる冗長なインフラが提供されるため、高可用性が確保されます。
4. 運用オーバーヘッドの最小化
運用オーバーヘッドとは、システムを運用・管理するためにかかる労力やコストのことです。マネージドサービスを利用することで、手動での管理作業が不要になり、運用負荷を軽減できます。AWS Managed Grafanaを使うことで、インフラの管理、パッチ適用、スケーリング、バックアップなどのタスクをAWSが自動的に行います。
- 自動化: AWSがインフラの冗長性やスケーリングを管理するため、運用管理者はより戦略的な業務に集中できます。
実践
略
一問道場
質問 #213
トピック 1
ある企業は、AWSワークロードの健康状態を監視するために単一のAmazon EC2インスタンスで動作するGrafanaデータ可視化ソリューションを使用しています。この企業はダッシュボードの作成に時間と労力をかけており、そのダッシュボードを保存したいと考えています。ダッシュボードは高可用性が必要で、ダウンタイムは10分を超えてはいけません。また、企業は運用メンテナンスを最小限に抑えたいと考えています。
どのソリューションが最小限の運用オーバーヘッドでこれらの要件を満たしますか?
A. Amazon CloudWatchダッシュボードに移行します。既存のGrafanaダッシュボードに合わせてダッシュボードを再作成します。可能な限り自動ダッシュボードを使用します。
B. Amazon Managed Grafanaワークスペースを作成します。新しいAmazon CloudWatchデータソースを設定します。既存のGrafanaインスタンスからダッシュボードをエクスポートし、新しいワークスペースにインポートします。
C. Grafanaが事前にインストールされたAMIを作成します。既存のダッシュボードをAmazon Elastic File System (Amazon EFS)に保存します。新しいAMIを使用するAuto Scalingグループを作成し、Auto Scalingグループの最小、希望、最大インスタンス数を1に設定します。少なくとも2つのアベイラビリティゾーンを使用するアプリケーションロードバランサーを作成します。
D. AWS Backupを使用して、Grafanaが実行されているEC2インスタンスを1時間ごとにバックアップします。必要に応じて、最新のスナップショットからEC2インスタンスを別のアベイラビリティゾーンに復元します。
解説
- A: CloudWatchダッシュボードへの移行
- メリット: AWS環境に最適化されており、AWSリソースの監視には非常に便利です。
- デメリット: Grafanaの柔軟性を活かすことができず、既存のダッシュボードの再作成が必要です。
- B: AWS Managed Grafanaへの移行
- メリット: 最適な選択肢です。既存のGrafanaダッシュボードを簡単に移行でき、AWSの他のサービス(CloudWatchなど)と統合できます。
- デメリット: なし。運用負荷が最小限に抑えられるため、非常に効果的です。
- C: EC2インスタンスにGrafanaをインストールしてスケーリング
- メリット: 自分で管理する柔軟性があります。
- デメリット: スケーリングや高可用性の管理が手動で行う必要があり、運用負荷が高くなります。
- D: EC2インスタンスのバックアップ
- メリット: バックアップを定期的に取っておくことで、データの保護は可能です。
- デメリット: 復元に時間がかかり、10分以内のダウンタイムという要件には対応できません。
結論
この問題に最適な解決策は、AWS Managed Grafana(オプションB)です。これにより、ダッシュボードを迅速に移行し、高可用性を確保しつつ、運用負荷を最小限に抑えることができます。AWSのインフラと統合されており、冗長性とスケーラビリティを自動的に管理してくれるため、安定した運用が可能です。
- 作者:みなみ
- 链接:https://tangly1024.com/資格勉強/172d7ae8-88e2-80fb-a5d7-ff264d465edf
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