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理論
AWSでの高可用性とディザスタリカバリを簡単に理解
1. 高可用性(HA)とは?
- システムが 常に動くようにする仕組み。
- どう実現する?
- マルチAZ構成: 1つの障害では止まらないよう、複数のデータセンター(AZ)にサーバーを配置。
- 負荷分散: Application Load Balancer(ALB)を使い、アクセスを分散してシステム全体の負担を減らす。
- 自動スケーリング: ユーザーが増えたらサーバーを増やし、減ったら減らす機能で、無駄を削減。
2. ディザスタリカバリ(DR)とは?
- 障害が発生してもすぐに復旧できる仕組み。
- 主な構成方法
- アクティブ/パッシブ構成:
- メインのシステム(アクティブ)を常に使う。
- 予備のシステム(パッシブ)は待機し、障害時に切り替え。
- Route 53での切り替え:
- Route 53がシステムの状態をチェックし、問題があれば自動で予備に切り替える。
3. よく使うAWSサービス
- EC2: システムを動かすための仮想サーバー。
- ALB(Application Load Balancer): トラフィックを分散して処理を効率化。
- Route 53: システムを正常なリージョンに誘導するDNSサービス。
- Auto Scaling: サーバー台数を需要に応じて増減させる。
4. 実際の動き方
- 普段:
- メイン(例: us-east-1)でアクセスを処理。
- 障害が発生:
- Route 53が問題を検知。
- 予備(例: us-west-1)に自動で切り替え。
5. ポイントまとめ
- 高可用性:
- マルチAZ + 負荷分散。
- ディザスタリカバリ:
- 予備環境の準備 + 自動切り替え。
- 自動化:
- Auto Scalingでコスト削減&運用負担軽減。
見ておきたい構成図
- マルチAZでの高可用性(HA):
- ユーザー → ALB → 複数AZ内のEC2。
- アクティブ/パッシブDR:
- メイン(us-east-1) → Route 53 → 障害時に予備(us-west-1)へ。
これらを組み合わせることで、信頼性が高く、効率的なシステムを構築できます!
実践

一問道場
質問 #69
ある北米の金融サービス企業が、AWS上で顧客向けに新しいオンラインWebアプリケーションをリリースする予定です。
- このアプリケーションは、Amazon EC2インスタンスを利用してus-east-1リージョンで展開されます。
- アプリケーションは高可用性であり、ユーザートラフィックに応じて動的にスケールする必要があります。
- また、us-west-1リージョンにアクティブ-パッシブフェイルオーバーを用いたディザスタリカバリー環境を実装したいと考えています。
要件を満たすソリューションはどれですか?
選択肢:
A.
- us-east-1リージョンとus-west-1リージョンにそれぞれVPCを作成。
- VPCピアリングを設定。
- us-east-1のVPCで、複数のアベイラビリティゾーン(AZ)にまたがるApplication Load Balancer (ALB)を作成。
- Auto Scalingグループを設定し、EC2インスタンスを両リージョンの複数のAZにデプロイ。
- Auto ScalingグループをALBの背後に配置。
B.
- us-east-1リージョンとus-west-1リージョンにそれぞれVPCを作成。
- us-east-1のVPCで、複数のAZにまたがるALBを作成。
- Auto Scalingグループを設定し、us-east-1 VPC内の複数のAZにEC2インスタンスをデプロイ。
- us-west-1でも同じ設定を作成。
- Amazon Route 53ホストゾーンを作成し、各ALBのレコードを個別に設定。
- ヘルスチェックを有効化して、リージョン間の高可用性を確保。
C.
- us-east-1リージョンとus-west-1リージョンにそれぞれVPCを作成。
- us-east-1のVPCで、複数のAZにまたがるALBを作成。
- Auto Scalingグループを設定し、us-east-1 VPC内の複数のAZにEC2インスタンスをデプロイ。
- us-west-1でも同じ設定を作成。
- Amazon Route 53ホストゾーンを作成し、各ALBのレコードを個別に設定。
- ヘルスチェックを有効化し、各レコードにフェイルオーバールーティングポリシーを設定。
D.
- us-east-1リージョンとus-west-1リージョンにそれぞれVPCを作成。
- VPCピアリングを設定。
- us-east-1のVPCで、複数のAZにまたがるALBを作成。
- Auto Scalingグループを設定し、EC2インスタンスを両リージョンの複数のAZにデプロイ。
- Auto ScalingグループをALBの背後に配置。
- Amazon Route 53ホストゾーンを作成し、ALBのレコードを設定。
解説
この問題の要件を整理しながら、各選択肢を解説します。
問題の要件
- 高可用性: us-east-1リージョン内で、複数のAZにわたる可用性を確保する。
- 動的スケーリング: ユーザートラフィックに応じて、インフラを自動的にスケールアップまたはスケールダウンする。
- ディザスタリカバリー: us-west-1リージョンをパッシブフェイルオーバーとして利用する。
- 最適な設計: 各リージョンで個別の構成を持つ必要がある。
選択肢の解説
A: VPCピアリングを利用して、複数リージョンを1つのALBで管理
- 解説:
- ALBをus-east-1で作成し、VPCピアリングを通じてus-west-1のVPCを接続しています。
- Auto Scalingグループで複数のリージョンにまたがるEC2インスタンスを展開。
- 欠点:
- ALBは単一リージョン内でのみ動作可能であり、複数リージョン間で共有することはできません。
- また、VPCピアリングはフェイルオーバー要件を満たしません。
- 結果: 不適切
B: 各リージョンに独立したALBとAuto Scalingグループを展開
- 解説:
- us-east-1とus-west-1でそれぞれALBとAuto Scalingグループを作成。
- Route 53でヘルスチェックを有効化し、高可用性を実現。
- 欠点:
- 高可用性を意識しているものの、明示的なフェイルオーバールーティングポリシーが設定されていません。
- パッシブフェイルオーバー要件を明確に満たしていない。
- 結果: 不完全
C: 各リージョンに独立したALBとAuto Scalingグループを展開し、Route 53でフェイルオーバールーティングを設定
- 解説:
- us-east-1とus-west-1にそれぞれALBとAuto Scalingグループを作成。
- Route 53でヘルスチェックを有効化し、フェイルオーバールーティングポリシーを利用して、us-west-1をパッシブフェイルオーバーとして設定。
- us-east-1のリソースが利用不可の場合、us-west-1へトラフィックを転送。
- 利点:
- 要件を完全に満たす設計であり、高可用性、スケーラビリティ、ディザスタリカバリーが実現可能。
- 結果: 最適解
D: 複数リージョンをVPCピアリングで接続し、ALBを共有
- 解説:
- Aと同様に、ALBをus-east-1で作成し、us-west-1と接続。
- 欠点:
- ALBは単一リージョン内でのみ動作するため、この設計は技術的に不可能。
- 結果: 不適切
結論
正解: C
- 理由:
- 各リージョンに独立したリソースを配置し、Route 53のフェイルオーバールーティングでアクティブ-パッシブ構成を実現できる。
- 要件(高可用性、スケーラビリティ、ディザスタリカバリー)を最も効率的に満たします。
- 作者:みなみ
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