09-Red Hat DO285 第3章: コンテナの管理-3：Docker永続ストレージの追加

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このセクションを完了することで、学生は以下のことができるようになります：

Dockerコンテナのストレージは「エフェメラル（揮発性）」と呼ばれ、コンテナが削除されるとその内容は保持されません。コンテナ化されたアプリケーションは、常に空のストレージから始まることを前提に設計されており、そのためコンテナの作成や削除は比較的軽量な操作とされています。

ただし、データベースなど、再起動後もデータを保持する必要があるアプリケーションには、エフェメラルストレージは不十分です。これらのアプリケーションをサポートするためには、コンテナに永続ストレージを提供する必要があります。

コンテナイメージは「不変（immutable）」でレイヤー構造を持ち、変更されることはありませんが、上位のレイヤーが下位のレイヤーを上書きする形で構成されています。

初めてこのレイヤーはコンテナ内で唯一の読み書き可能なストレージとなり、作業用ファイル、一時ファイル、ログファイルなどがここに格納されます。これらは「揮発的」と見なされ、失われてもアプリケーションは問題なく動作します。

このように、コンテナがデータを永続化するためには、永続ストレージを提供する別の手段（ボリュームやバインドマウントなど）を使う必要があります。

コンテナは、短期間の作業や実行を目的としたものです。そのため、コンテナ内のデータは永続的に保存されるわけではありません。コンテナが停止したり再作成されると、そのデータは失われる可能性があります。

コンテナ内にデータを保存する場合、特にデータベースやアプリケーションデータなどの永続的な保存が必要な場合は、コンテナのストレージを直接使うのは不適切です。代わりに、ホストマシンのディレクトリをコンテナにマウントして、データを保存することをお勧めします。

Dockerは、停止したコンテナのデータをしばらく保持しますが、新しいコンテナを作成するためにそのストレージを回収することがあります。もし、古いコンテナを早めに削除したい場合は、以下のコマンドで削除できます：

ホストマシンのディレクトリをコンテナに「バインドマウント」して、データを永続化できます。これにより、コンテナが再起動したり停止しても、データはホストマシンに保存され、他のコンテナでも利用できるようになります。

コンテナにホストディレクトリをマウント: これにより、ホストマシンの/var/dbfilesディレクトリがコンテナ内の/var/lib/mysqlにマウントされ、データベースのデータが永続的に保存されます。